「僕の元彼女」

以前彼女がいた話をしましたが、もう少しその話をしたいと思います。僕が彼女と付き合っていたのは約3年。病気がひどい時は母と。彼女をこれでもかと怒鳴っていました。

病気になる前から私の母と彼女はとても仲がよく、私が家にいなくても彼女が家に来ていることもある位でした。彼女は早くに両親を亡くしており、私も3人兄弟で全員男だったこともあり、母は彼女のことを蒸す間の様に可愛がっていましたし、私と終わった今でも交流があるようです。

統合失調症という病気は、本当にびっくりする位本当におかしな病気です。２４時間、自分の悪口が聞こえるんです。騒音は大音量。常に耳元にスピーカーがあるようなときもあり、心配して家に来ている彼女と母が私の悪口を言っていると思い込んでいました。思い込んでいたというか、そう聞こえるんです。

だから「こんにちは」と彼女に言われると「○○くんには会いたくないんだけど、おばさんに会いたいからきたわ」と聞こえ、はたまた、「お母さんあなたの悪口をいっているわよ」と彼女に言われたような気になったり、小さくなった彼女が私の周りに数百匹いるように感じたり、彼女が殺しにくるような気がして不安になったり。よく一緒にいてくれたなと思います。

彼女は母と一緒に精神科に通ってくれていました。私の病気を理解しようと、統合失調症に関する本を何冊も読み、統合失調症に関する勉強会に行っていたことを、最近母から聞きました。今でも小さな彼女がたまに現れるので、それだけが楽しみです。

別れてだいぶたちますが、彼女に幸せになって欲しいです。まだ感情があるのでしょうか。でも私にはもう彼女と付き合う資格はありません。